平行なら錯角が等しいことの証明
「平行なら錯角が等しい」はよく知られた事実です。
確かに、帯状の紙を斜めに切って重ねればぴったり重なります。
しかしそれでは数学的な証明にはならない。
そこで、数学っぽく証明してみようと思ったのはだいぶ前のことでした。
ところがこれがなかなか上手くいかない。
そして悩みぬいた結果、1つのアイデアが浮かびました!
まず次の図を見てください。(画像をクリックすればでかくなります。)
平行な2直線l、mがあり、直線nと点A,Cで交わっているとします。
まず、点Aを通り直線lに垂直な線ABと、点Cを通り直線lに垂直な線DCを引きます。
そして、∠CADをaとします。
ここで、「平行である」の定義として、「AB=DCとなる」を導入します。
ようは、互いの距離が一定で、近づきも遠ざかりもしないということです。
では証明を始めます。
△BACと△DCAにおいて
∠BAD=90、∠CAD=aであるから、∠BAC=90-a ・・・①
また、∠CAD=a、∠ADC=90であるから、∠DCA=180-90-a=90-a ・・・②
①②から、∠BAC=∠DCA ・・・③
さらに、lとmは平行であるから、AB=DC ・・・④
また、ACは共通 ・・・⑤
③④⑤から、△BACと△DCAは2辺夾角相当である。
ゆえに、△BAC≡△DCA
したがって、∠BCA=∠DAC
よって、錯角が等しいことが証明された。
僕の考えたことはこんな感じです。
しかし、はたして「平行ならAB=DCとなる」と言っていいのかが今度は問題です。
たしか平行の定義は「交わらない」だったはず・・・。
そこで、交わらない→距離が一定→AB=DCと考えたんですけどね。
でも何か怪しいような気もしないでもない・・・・・。
う~ん、これで正しいのか間違ってるのか、僕にはわかりません。